跳转到内容

日本後紀/卷第卅九

維基文庫,自由的圖書館

日本後紀巻第卅九逸文(『類聚国史』七一二宮饗宴・『日本紀略』)〈起天長八年正月、尽十二月。〉

天長八年春正月庚子朔。皇帝御大極殿、受朝賀。

辛丑。群臣拝賀皇后宮、賜衣被。次拝賀東宮。賜禄有差。

壬寅。皇后謁冷泉院。終日雨雪。

(『日本紀略』)癸卯。皇后還宮。」(『類聚国史』九九叙位)天皇御豊楽殿、授二品葛原親王一品。従三位清原真人夏野・紀朝臣百継正三位。正四位下南淵弘貞、従四位上源朝臣常従三位。従四位下三原朝臣春上・文室朝臣秋津従四位上。正五位下磐田王従四位下。従五位下粟生王・長田王従四位下。无位真福良王、正六位上大隅王従五位下。従四位上菅原朝臣清公正四位下。従四位下高橋真人清階・藤原朝臣世嗣従四位上。正五位下笠朝臣梁麻呂・橘朝臣弟氏・藤原朝臣常嗣従四位上。正五位下和朝臣縄継正五位上。従五位上藤原朝臣真川、藤原朝臣承之・石上朝臣美奈麻呂・和気朝臣仲世正五位下。従五位下紀朝臣良門・伴宿祢乎智人・賀茂朝臣関守・当宗宿祢家主・藤原朝臣貞雄・紀朝臣末守・安部朝臣安仁従五位上。正六位上藤原朝臣本雄・良岑朝臣木連・藤原朝臣長生・文室朝臣海田麻呂・石川朝臣河魚・菅野朝臣永岑・藤原朝臣吉緒・藤原朝臣縄搓・佐味朝臣継成・橘朝臣氏主・中臣朝臣益継・布勢朝臣庭成・紀朝臣柁長従五位下。正六位上高志連気多主・菅原朝臣梶吉・御船宿祢氏主・善世宿祢遠継外従五位下。

丁未。〈女叙位〉。

壬子。天皇曲讌仁寿殿。参議以上預焉。賜禄有差。

(『類聚国史』九九叙位)甲寅。授无位藤原朝臣広永従五位下。」(『類聚国史』一八五内供奉)山階寺僧修行住位仙樹、補十禅師。

乙卯。皇帝御紫宸殿、覧踏歌。賜禄有差。

丙辰。親王已下参議已上、於武徳殿、閲諸衛府射礼。五位已上不射。羞御薬也。

己未。於仁寿殿内宴。令賦春妓応製詩。日暮賜禄有差。(令賦春始応製詩か)

壬戌任官。三品明日香親王、為上野太守。

(『類聚国史』一四七律令格式)二月辛未。主計助従六位下山上朝臣国守、太政官左史生従七位下豊井連安智・従八位上粟田忌寸豊永、右史生従八位上錦辺村主人勝麻呂四人、叙一階直造式所也。」(『類聚国史』一〇七陰陽寮)召卜徒及陰陽寮於内裡、卜筮殿庭班位下。物怪故也。」(『日本紀略』)任官。

丙子。御紫宸殿、源朝臣定加元服。冷泉院為主人也。百済氏大夫等、相共献物。雅楽寮奏音声。賚次侍従以上禄。授百済王寛命従五位下。

(『日本紀略』)戊寅。新築山城国綴喜郡香達池。百姓所願也。」(『類聚国史』一九〇俘囚)甲斐国俘囚吉弥侯部三気麻呂、同姓草手子二烟、附貫駿河国。便魚塩也。

甲申。通取他氏廿人、補造酒司名負酒部闕。見直少数、供事多闕也。

(『類聚国史』三二遊宴九九叙位・『日本紀略』)乙丑。天子於掖庭曲宴。翫殿前桜華也。后宮弁設珍物。皇太子已下源氏大夫已上、得陪殿上。特喚文人令賦桜花。恩杯無算、群臣飽酔。賜禄有差。后宮属以上、亦賜御衣。授大進正六位上藤原朝臣春津従五位下。无位橘朝臣園子従五位下。」(『類聚国史』一〇七囚獄司)囚獄司物部定額四十人、依無名負氏入色人、通取他氏人、早補十人之員、兼皆令帯兵仗。無人分番、不堪充事也。

丁亥。皇帝幸水成野。申時■雨、俄頃而晴。多獲鶉雉。酉時御河陽宮。山城摂津両国掾已上、賜禄有差。夜深還宮。借外従六位下勲六等伴苅田臣継立、外正七位下勲六等他田舎人足主二人、外従五位下。

壬辰。雑色一十人充織部司、以支雑事也。

甲午。任官。

三月癸卯。鋳銭司秩期一准諸国。

乙巳。仏舎利五百粒、令大宰府観音寺講師光豊、安置彼府管内国分寺及諸定額寺。

(『類聚国史』九九叙位)丙午。授正五位下丹波守高根朝臣真象従四位下、縫殿頭林朝臣山主従四位下。」(『類聚国史』六六薨卒・『日本紀略』)即日、真象卒。外従五位下虫麻呂之子也。弘仁八年叙外従五位下、九年任造酒正、十四年授従五位下。天長元年、改広階連賜姓宿祢。三年叙従五位上、任美濃介。同年改広階宿祢、賜姓高根朝臣。四年遷任丹波介、五年転任守。六年正五位下、八年従四位下。為人恭謹、頗弁白黒。出吏之間、粛正有聞。遂以旧臣、被叙従四位下。時年七十六。

己酉。従四位上藤原朝臣世嗣卒。无位清成之孫、贈太政大臣正一位種継之第四子也。延暦十年、授従五位下、任大学頭。弘仁十二年、至正五位下。天長八年従四位上。弱□遊博、自□鋭心。知乏才華、不耻下聞。恭謹接衆、走次無忘。出宰伊勢国、不聞毀誉。百里奔兄喪、未経月、相尋而卒。時年五十三。

戊午。無品基子内親王薨。太上天皇之皇女也。

己未。地震。

癸亥。毎寺一七箇日、奉読般若経。防疫癘也。

(『類聚国史』三一天皇行幸下・『日本紀略』)夏四月丁丑。皇帝幸南池。命文人令賦夏日松竹。侍従文人賜禄有差。」(『日本紀略』)割近江国分寺供料、永充延暦寺僧廿四口之供養。」(『類聚国史』一八七度者・『日本紀略』)天台之宗、年分度者、受戒之後、一十二年、不聴出山。四種三昧、令得修練之故也。

己丑。停止大宰府例進鹿尾脯等御贄。

壬辰。越前国人秦飯持売、賜正税稲三百束。産三男也。

癸巳。授勲五等吉弥侯部塩子雄外従五位下。

甲午。皇帝御武徳殿、覧騎射。

(『類聚国史』三三御厨)五月戊申。停止河内国供御、堤外赤江堤内赤江二処、定竹門江・賀沼江・大治江三処。又停摂津国供御江四処。」(『類聚国史』一八七度者)蔭子无位高階真人永河、預得度之例。

(『類聚国史』八四公廨)庚申。加挙陸奥国公廨稲市三万束。優辺吏也。」(『類聚国史』一五九勅旨田)下野国田地四百町五段、為勅旨田。

壬戌。遣使賑給京中飢病百姓。

六月丁卯朔。是日内宴。皇太子以下、左右近衛六位官人已上、賜禄有差。

丙子。禁断紫色減紫已上。止僭濫也。

丁巳。皇帝御中院、有神今食事也。

(『類聚国史』一七一地震)庚辰。地震。」(『日本紀略』)无品基良親王薨。太上天皇之皇子也。」大僧都空海上表。云々。勅答。云々。

丙戌。内裏有物怪。仍遣使柏原山陵。其詞曰。云々。又告石作山陵。

戊子。皇帝幸神泉苑。日暮還宮。

壬辰。屈廿二口僧、分頭柏原・石作山陵読経。防物怪也。

癸巳。参議式部大輔三原朝臣春上上状。不許。

秋七月乙巳。大納言已下侍従已上、賜国染絹。

丁未。任官。

辛亥。皇帝御建礼門、観相撲。

壬子。於内裏観相撲。

癸丑。相撲人十人、令参冷然院。

庚申。皇帝御紫宸殿、覧相撲。

八月丙寅朔。皇帝御紫宸殿。兵部卿源朝臣常・宮内卿源朝臣弘等、殊蒙引接。時降恩杯、群臣具酔。命治部卿源朝臣信弾琴。侍臣又奏唱歌。見参五位已上、賜禄有差。

戊辰。召大学博士及得業生等、令問釈奠所講毛詩義。相論訖、賜禄有差。

己巳。乗輿幸南池。命文人令賦詩。親王以下六位文人以上、賜禄有差。使近衛少将藤原朝臣豊主、所獲鮮魚、献冷然院。賜被復命。

庚午。奉幣名神。為防風雨之災也。

壬申。任官。

乙亥。皇帝幸神泉苑。召阿波守正五位下善道宿祢真貞、主税頭従五位下安野宿祢真継、直講苅田宿祢種継等、令論議。推真貞為座首、論三伝義、推真継為座首、論三礼義。右近衛府献物。雅楽寮奏音楽。侍臣具酔、酉時還宮。

丁丑。山階寺僧修行満位寿満、授修行法師位。

戊寅。皇帝御大極殿、奉幣伊勢大神宮。祈防風雨之災也。

辛巳。紫野院献物。雅楽寮奏音楽。夜分宴罷。見参五位及皇后宮式属已上、賜禄有差。

乙丑。山城・河内国、各加置氷室三宇。供御闕乏也。

丁亥。皇帝幸神泉苑、令左右近衛、進相撲四番。雅楽寮奏音楽。日暮還宮。

辛卯。子剋、地震三度。

癸巳。皇帝幸神泉苑。夕暮還宮。

甲午。左近衛府献物。群臣具酔。奏音楽。賜禄有差。

庚子。任官。

甲辰。皇帝御紫宸殿、召文人令賦詩。為重陽節、賜禄有差。

(『日本紀略』)丙午。御大極殿、奉幣伊勢大神宮。」(『類聚国史』一五九牧田)駿河国荒廃田四十町、令墾開、為大野牧田。

丙辰。皇帝御紫宸殿。刑部大輔和気朝臣真綱、内蔵頭藤原朝臣輔嗣等献物。群臣具酔、日西乃罷。

十月丙寅。長門国飢。賑給。

丁卯。摂津国田地九百八町、令墾開、為勅旨田。

庚午。授正五位下伴宿祢真臣従四位下。正六位上都努朝臣福人従五位下。

戊寅。皇帝幸北野。便御紫野院。扈従親王已下、賜酒肴。雅楽寮奏音声。夜頭賜侍従及院司并山城国掾已上禄、各有差。子夜還宮。

己卯。下総国空閑地七百余町、為勅旨田。

庚辰。任官。

甲申。右諸衛府、奉走馬輸物、兼有献物。賜親王已下侍従已上、及主人衛府禄有差。

庚寅。安芸国当年田租、収不四得六。以土地■薄、年穀不登也。

十一月己亥。安芸国俘囚長吉弥侯部佐津比古、叙外従八位下。俘囚吉弥侯部軍麻呂叙外少初位下。以已狎華風、教喩有方也。

癸卯。免除安房国正税未納七万五百九十一束。

甲辰。全野女王卒。

十二月戊辰。雷電。

辛未。授従七位下賀茂県主広友外従五位下。

(『類聚国史』五賀茂斎院・『日本紀略』)壬申。替賀茂斎内親王。其辞曰。天皇《我》御命《尓》坐。掛畏皇大神《尓》申給《波久》。皇大神《乃》阿礼乎止売《尓》進《礼留》内親王、齢《毛》老、身《乃》安《美毛》有《尓》依《弖》、令退出《留》代《尓》、時子女王《乎》卜食定《弖》進状《乎》、参議左大弁正四位下藤原朝臣愛発《乎》・差使《弖》申給《波久止》申。并奉幣。▼(『類聚国史』六六薨卒・『日本紀略』)是日。従四位下伴宿祢勝雄卒。従三位古慈悲之孫、従三位勲二等弟麻呂之男。弘仁十一年叙従五位下、天長元年至正五位下、任陸奥守、兼按察使。六年叙従四位下、任右近衛少将、七年遷任右兵衛督、兼讃岐権守。性識寛簡、不許隠密。家風清廉、秋毫不近。出宰戒律、□摂禁兵。雖乏才学、将之器也。卒時五十六。

癸酉。為前賀茂斎内親王相替、祓鴨川。

(『類聚国史』三六山陵・『日本紀略』)甲戌。相楽山陵(藤原百川相楽墓か)、令掃清読経。為祟也。▼(『日本紀略』)是日。皇后誕皇子。

丁丑。天皇幸芹川野。大納言以下山城国掾已上、賜禄各有差。

庚辰。殺人従当麻旅子女、於西市決杖六十。

壬午。御建礼門、奉幣山陵。例也。

癸巳。新誕皇子於冷泉院殤。